今子育てに悩む多くの人々が注目する「子育て法」
日本での児童虐待被害件数は2000年のおよそ1万7千件から
2012年では6万6千件に増加しました(厚生省調査)。
虐待の加害者は親がほとんど。
そういった時代背景を受けて子育て・保育関連のセミナーが開催されたり
関連書籍が出版されるなど、メディアにも良く取り上げられているテーマだと思います。

子どもに対しどういった場面で、どのように対応すればよいのか
といった悩みは世界各国共通ですよね。
今回、各国の組織・団体・学者が提唱し、日本までその考えが広がった
3つの子育てプログラムに注目しました♪♪
その中で見つけた、すぐ使えるようなしつけの基礎をピックアップ!
ぜひ参考にしてみてくださいね。

①コモンセンス・ペアレンティング(アメリカの児童養護施設が開発)
虐待を予防する目的で開発されたこのプログラムは、しつけ方法を学べるのはもちろんのこと、親がカッとなってしまわないようなコントロールの仕方が学べるのが特徴です。

コモンセンス・ペアレンティングで学ぶしつけの基礎

★ 指導(注意)は具体的に
「ちゃんとして!」→「おもちゃを箱にしまって」のように、
抽象的な注意より、行動に対して具体的に注意します。

②ポジティブ・ペアレンティング・プログラム(オーストラリアの臨床心理学者が主に開発)
日本ではNPO法人トリプルPジャパンという団体がこの子育て技術を全国に発信しています。『前向き子育てプログラム』と訳され、17の子育てのポイントに基づきプログラムが組まれています。

ポジティブ・ペアレンティング・プログラムで学ぶしつけの基礎

★好ましい行動を増やすために
子どもに定期的に注意する。子どもの話は聞いているようで聞いていないものです。
子どもが話しかけてきたら手をとめて、相手をする時間を意識することが子どもの好ましい行動を増やすには重要ということです。

③ポジティブ・ディシプリン(イギリスのNGOとカナダの学者が開発)
もともと子どものために作られたNGOのセーブ・ザ・チルドレンと学者が協働で開発したこともあり、親への保育指導の中では子どもというものをとても大切にしてプログラムが組まれています。

ポジティブ・ディシプリンで学ぶしつけの基礎

★なぜダメか?どうすればいいかを説明する
説明するときのポイントは愛情を注ぎながらすること。
①で紹介したコモンセンス・ペアレンティングの基礎と少し一致しますね。
こうしてほしい!と思ったときになかなか思うとおりに子どもに言うことを聞かせるのは難しいです。
例えば、出かけなくてはいけないときに子どもがぐずぐずしているとき・・・
どこへ行くのか、どうしていかなくてはいけないのか?などと子どもにきちんとした説明をすることが重要なのです。

子育て法の中ではこの考え方が絶対に正しい!と定めることは難しいです。
以上でご紹介した子育て方法はあくまでも参考に、今後子育てに迷ったら
対応のひとつとして覚えておくのがよいと思います♪