赤ちゃんは1日の大半を家で過ごします。
家のなかには赤ちゃんにとって危険がいっぱい!
赤ちゃんが安心して過ごせるように、危険を意識して
事故を未然に防いでいくことが大事ですね。

今回は乳幼児の事故や病気について取り上げました。
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危険1

赤ちゃんは1日あたり7時間~18時間超の睡眠をとります。
睡眠時のトラブルは多いです。

睡眠導入時
揺さぶられっ子症候群
赤ちゃんを寝かしつけるとき、よく抱っこしてあやすと思います。
抱っこした状態で揺さぶりが大きすぎると、赤ちゃんは脳震盪を起こしてしまいます。
生後間もない赤ちゃんの脳と頭蓋骨の間には隙間があるため、大きく赤ちゃんを揺らすことは控えましょう。

危険2
睡眠時
ふかふかの布団には寝かせない
ふかふかの布団だと赤ちゃんが窒息するおそれがあります。
睡眠時窒息してしまう例は多く、布団だけでなく、ぬいぐるみなどの小物で窒息する例や
掛け布団、赤ちゃんの着ている服でも窒息する例もあります。
寝返りが打てるまではうつぶせで寝かせず、寝返りが打てるようになったら
うつぶせになっても危険がないように、気をつけましょう。

危険3
一般的に生後5ヵ月程度で、身近にあるもの(オモチャなど)に手を伸ばし、
口に持っていってしまいます。
中には食べられないものを誤って飲み込んでしまい危険な状態になることがあります。

誤飲
赤ちゃんの誤飲の中で最も多いとされているのが、タバコの誤飲です。
水に浸ったタバコや、その水を飲んでしまうとニコチンが吸収されやすく特に危険です。
手の届くところに置いておくことは絶対にやめて、灰皿代わりで液体入りの缶を
使うことも控えましょう。
他にも誤飲で危険なものはたくさんあります。
一般的に赤ちゃんが飲み込めるものの大きさは4cm程度とされています。
それ以下のものはもちろん、4cm以上でもおそれのあるものや
噛みちぎれる素材のものには注意しましょう。

危険4
乳幼児の家庭内の死亡事故でも特に多いのが浴室内での事故です。

溺れる
赤ちゃんは数cmの張られた水でも溺れてしまいます。
沐浴を行う際、背中を洗っているときなどに気付かず顔が水につかって
しまっている事例もあるので、溺れていないか注意しながら沐浴を行います。
成長すると自分で浴槽のフタをとりのぞきこみ浴槽にそのまま落ちるケースもあります。
浴槽には簡単にフタをとられないようにしたり浴室のドアを開けられないようにしたり
注意をすることが必要です。

危険5
乳幼児がかかる原因が分かっていない病気があります。
眠っている間に突然死する病気です。

乳幼児突然死症候群(SIDS)
平成23年の調査では全国で約150名の赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。
病名どおり、今まで元気だった赤ちゃんが寝ている間に突然死してしまう病気で、
原因は分かっていませんが、厚生省では以下の点について気をつけることによって
発症リスクをおさえることにつなげられるとしています。

① うつぶせ寝はさける
うつぶせに寝かせるときの方が発症リスクは高いとされています。
② タバコをやめる
両親や周りの大人がタバコを吸っているとそのリスクは約5倍になるという結果が出ています。妊娠中からもそういった環境を避ける必要があります。日ごろから周りに協力をお願いしましょう。
③ できるだけ母乳で育てる
人工乳と母乳では母乳を飲む赤ちゃんの方がリスクは低いとされています。

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乳幼児の死因の第一位が家庭内の不慮の事故です。
身近にある危険を知って、赤ちゃんと安心できる環境で過ごしましょう♪